電動自転車と並び、都内ではチラチラ見かけるようになった電動キックボード。
東京では電動キックボードのレンタルサービス(LUUP)が開始され、ターコイズ色のボードを見る機会が増えてきました。
LUUPはヘルメット不要・10分110円~と手頃な金額で乗れ、急速にポート(借り&返却場所)も増えており便利っちゃ便利。
“新しい物好き”な私はすぐに試してみました。
が、最初の5分こそ「おぉ…!」と感動があったものの、その後すぐにストレスを感じ乗らなくなりました。
何がストレスフルか?
実はあれ「めちゃくちゃ遅い!」んです。
そのスピード時速15㎞(2024年は時速20㎞まで改善)と、ママチャリに余裕で抜かされます。
流行のロードバイクなら秒で置いていかれますし、ドコモのバイクシェアの方が安いし早い。
これはLUUPのキックボードがイケてないのではなく「ノーヘルで公道走らせるんだから時速15㎞に制限するよ」的な感じで、敢えてスピード制限を掛けられてる状態なんですよね。
今後は時速20㎞まで制限解除されるようなのですが(2024年時点で済)、それでも遅い。
軽車両扱いなので必然的に車道を走るわけですが、遅すぎるから車にはバンバン抜かれるし、何よりも怖いのは信号。
交差点に青で突入も、途中黄色に変わりしまいには赤になっちゃったり…とにかくストレスフル。
ただ「もしあれがもっと速かったら絶対に気持ちいいよね!」という確信めいたものがあったので、とりあえず電動キックボードを購入。
結果的にはむちゃくちゃ良かった!!
・アトラクション系が好きな人
・運転好きな人
・単車乗る人
・タクシー移動飽きた人
・地下鉄移動だるい人
・アウトドアな人
上記に1つでも該当する人は絶対買いです。
購入から2か月弱ですが、走行距離は既に数百キロ超え。
ヘビーユーザである私がガンガン乗って感じた<電動キックボードのメリデメ>を簡単に紹介したいと思います。
■見た目おもちゃなのに走力は原付!街中OKは”ナンバープレート取得済み”車体だけ!
私が乗っているのはSWALLOW社のZERO9という電動キックボード。
電動キックボードは街中OKなタイプ・NGなタイプがあるのですが、その差は「ナンバープレートついてるの?」という違い。
街中OKな電動キックボードってつまり「原付と同じ扱い」なんです。
よってヘルメットの着用必須で、当然、運転免許証の携帯も必須。
ZERO9の詳細スペックは公式HPに譲るとして、乗りまくって感じたスペックを簡単にまとめると…
・最高速度40㎞~50㎞
・航続距離20㎞~30㎞
・充電時間6時間~8時間
細いスケボーみたいな胴体なのにレバー引くだけで時速40㎞出ます。
原付1種扱いなので法律上の制限速度は30㎞ですが、車の流れに乗って走ると大体時速35㎞~40㎞ぐらいの間で走る感じ。
めちゃくちゃ気持ちいいし、疾走感半端ないのでLUUPのおもちゃ感とは比ではない。
実際にZERO9が走っている疾走感はコチラの動画を見ると伝わると思います(3分30秒~)。
■SWALLOW社の上位機種(ZERO10x)はレインボーブリッジも走れる!
幾つものメーカーからキックボードが出ていますが、個人的にはSWALLOW社一択。
まず時速30㎞以上出る&公道可能なボードを出しているメーカーがごく少数。
加えてSWALLO社のボードは折りたためる&数あるボードの中でも比較的軽量なので、車に乗せるなどの人力作業も比較的容易に対応できます。
実はSWALLOW社、ZERO9の上位機種ZERO10xというのも販売してます。
ZERO10xはもはやモンスター、電動キックボードの域を余裕で超えちゃってます。
スペックは公式HPを見てもらいたいのですが、トップスピードは時速60㎞で”普通の原付では出ないスピード”です。
疾走感はコチラの動画で。
車両区分も原付2種(原付1種の上のクラス)となり、法律上はこのボードでレインボーブリッジ渡れちゃいます。
試乗した際はその加速力にドン引きしました。
乗り回したわけではないですが、ZERO9のスペックを考えると恐らく実用下ではこんな感じになるのでしょう…
・最高速度50㎞~60㎞
・航続距離30㎞~40㎞
免許も普通の自動車免許ではなく原付2種か中型免許(バイク)必須。
該当免許が無ければ試乗も購入も出来ません。
ボード乗る為に免許取得する程ではない気もしますが、もし既にZERO10x乗れる免許を持っているなら、迷わずコチラをお勧めします。
原付通行禁止の道路に気を遣わなくていいし、2段階右折しなくていいし、安定の加速力で乗り出しから時速40㎞~50㎞出る。
あの車体なのにバイクと同じ感覚で街を疾走できます。
■山手線沿線・内側の住人はZERO9(電動キックボード)マストバイ!
東京23区、とりわけ山手線沿線 or 山手線内側に住んでる方はZERO9はマジ買いです。
ドアツードアで目的地までずっと乗れるので、電車の待ち時間もなければ、気持ち悪いおじさんと同じ車両に乗らなくていい。
無駄に深い地下鉄に潜る必要もありませんので、最近で言えばコロナが気になる密も皆無。
家から出てスイッチ入れてレバー引くだけでスイスイ。
スケボーと同じ幅なので、車の横をすり抜けて前に出る事も出来る。
そして最大のメリットは<信号無視が出来る!>こと。
誤解を与える表記ですが「車が赤信号で停車中も、電動キックボードなら手押しで歩道を歩ける」ってことです。
例えば左折したい場合、目の前の信号が赤になったら青になるまで停車しその後左折すると思います。
ですが、電動キックボードなら赤信号で停車し降りて手押しで左折すれば、信号関係なく街中を走れます。
マジ神、勿論道路によっては直進の赤信号でも同じことが出来ます。
山手線の内側ならタクシーより全然早く、しかも安いし。楽しい。
自分の意志1つで原付にも歩行者にもサラッとなれるのが、電動キックボードの最大のメリットかも。
今まではタクシー移動ばかりしてましたが、昼間の都内は結構渋滞もありせっかちな私はモヤモヤばかり。
キックボードを手に入れてからはストレスが激減し、早いし・楽しい。
あとは何と言っても「路駐天国」。
原付なのに見た目がキックボードだから、路駐とられる可能性0。
加えてそのコンパクトさ故、全然幅をとらないので、どこにでも停められる、本気出せば折りたたんで店の中にも持ち込める。
自転車よりも俄然スピードが出てたまに車も追い抜き、車が停車するシチュエーションではその横で信号をパスし、おまけに駐車はどこでも出来る。
これ以上完璧な乗り物があるのでしょうか。
■メリットが多いが故のデメリットとは?
ほぼ不満無しの電動キックボードですが、快適過ぎるが故のデメリットが1つ。
それは「電池式であるが故に航続距離に制限がある」という点。
乗り始めると分かるのですが、1回の充電で気持ちよく走れる距離は大体20㎞~30㎞。
フル充電で20㎞の距離までなら最高速度30㎞~40㎞維持したまま走れますが、20㎞を超えてくるとスピードが20㎞~30㎞と落ちます。
走れないことは無いけれど、疾走感が乗り心地を左右する私にとっては<遅さ>は致命的。
気持よく走りすぎて帰り道で電池が切れてしまいタクシーに乗せて帰った事は1度や2度ではありません…
例えば三軒茶屋に住んでる人が有楽町・銀座までお茶しに行くとすると、片道10㎞弱の道のりで約15分で到着。
わいわい楽しんで帰宅すると往復で丁度20㎞。疾走感を保ちながら乗るとなると、このぐらいの距離感が丁度いい感じ。
航続距離の絶妙な感じもふまえて、やはりZERO10x買える方はそちらの方がいいでないか?という感じですね。
ちなみにZERO9・ZERO10x共に折りたためますが、折りたたんで輪行することは不可能です。
重すぎる…どんなにマッチョでも無理です。
ただ、折りたためるので車に乗せる事は可能ですね。
移動先でトラブルがあった際には、タクシーに積めちゃうのでこれはマジで便利です。
■リモートワークとの相性最高な電動キックボードはイケビジこそ買うべき!
コロナにより企業のDX欲が一気に増し、その一環でホワイトカラーの人はリモートワークが主流になりましたよね。
以前はあまり見かけなかった「カフェで仕事」も、ここ2年で急増した感じがします。
近所のカフェで、あるいはオフィスの近くのカフェで仕事する事が多いと思いますが、折角なら色々なお洒落カフェを開拓したい時もあると思います。
毎日同じ場所…って会社じゃないのにそれはダルかったりする。
折角外にいるんだから、リフレッシュもかねてカフェをはしごしながら仕事もしてみたい。
でもちょっと出不精になってしまうのが移動のめんどくささ。
涼しい時期ならまだしも、暑くなってきたら移動で汗かくのだるいし、自転車漕いでなんかちょっと疲れるのも嫌だ…
でも電動キックボードならそんな不便さも0。夜寝る前に充電コンセントさして(1回の充電も15円程)起きて乗って移動するだけ。
自転車なら30分掛かる場所も、キックボードなら15分掛からない。
実用性も高く乗ってても楽しい電動キックボード。話のネタに1台持つのも全然あり。
まずは試乗会にてその便利さ楽しさを実感してみては?