ダミアン・ハースト展を観に行った際に気になった「メトロポリタン美術館展」。
美術ニワカの私はピンと来ていませんでしたが、実は物凄い展示会でした…
展示会テーマ”西洋絵画の500年”の通り、現代に至る西洋美術500年の歴史を各年代の代表的な作品と共に振り返るイベント。
通常展示会は下記の3タイプに集約され、必然的に「展示会全体で1つ固まったイメージ」を持たせることが多いもの。
・「モネ・マネ展」の様なアーティスト軸
・「ポスト印象派展」の様な時代軸
・「大英博物館展」の様な著名美術館所蔵軸
しかし今回の展示会は500年の西洋史にまたがる作品を時系列で観れるので、一般的な展示会とは様子がまるで違う。
感覚的に言えば「西洋史500年を美術の観点から観る」そんな感じです。
小難しいゴタクは分からなくとも「兎に角行って観てみる」。それだけで全身の感性が開くイベントだと思いますし、行くべき内容。
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール
<女占い師>
私が好きな絵画は風景画や抽象画。当時の生活や風景、作家が感じた時代感を切り取り”その当時の風”を感じさせてくれる絵画は、自分がタイムスリップしその場に溶け込んだ様に感じられとても好きです。
一方、肖像画や宗教画は、政治・宗教色が強く不自然で暗く単調。観てると疲れ眠くなる…そんなイメージが先行し嫌煙していましたが、本展示会でその印象が一気に変わりました!
普通の展示会とは一味も二味も違う、本展示会の良さ・観方を紹介していきます。
ウィリアム・ターナー
<ヴェネツィア サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂の前廊から望む>