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スレンダーギャルOLとノンアル攻防戦

「今何してるのー?」

アポが流れた夜。夜も更けかけた頃に来た突然のLINE。

「香水か」と1人突っ込みを入れながら、なかなかアポが決まらなかった女性からのLINEだったので「だらだら飲んでる」と緩く返事を返す。

どうやら彼女も暇で手持ち無沙汰の様。つるむ相手が欲しかったのだろう。意図なく突然会う事に…

待ち合わせ場所に現れた彼女は、足の付け根までぱっくりとスリットのラインが入った大胆なタイトドレス。

つま先がやや厚いピンヒールを履き「これから出勤ですか?」という出で立ちだ。とにかく「派手」。彼女を形容すると、その言葉しか浮かんでこない。場面行動の感じも[THE・夜]そのものだ。

「ごめん、ごめん、初めまして」

はっきりとした目鼻立ちに大きな目。まっすぐ目を見つめられると、大抵の男はたじろんでしまうのだろう。醸し出す雰囲気が超絶エロい。

コロナの流れから仕事の話へ。普段は外資系のOL。個人的には「よくもまぁ、そんないで立ちで働き口があるな…」と言いたくなったが、スーツを着てしっかり働いていれば、見た目に関して外資系は結構緩いのかもしれない。

彼女の根本を掴むべく、人生について色々な角度から話を進めてみる。家族や生い立ち、恋愛に仕事…。丁寧に聞いていくと、実に面白いことが分かる。客観的に事実を聞いて積み上げてると、彼女すら知らない「彼女」が見えてくるのだ。

何に悩み・何を求め・どう生きてきたか、そして生きていくのか…

そんな部分をすっと伝え、時に強く・時に諭しながら話を進めてる。

最初はおちゃらけ一辺倒だった彼女も、次第に真面目なトーンで会話をし始める。やんちゃな女子高生が進路の3者面談をしている様な感じだ。

大体、どんな時も明るい子・飲み歩く子・誰かと一緒にいる子は、無理をしているに決まっている。小さい頃の人間関係を笑顔で乗り過ごしているうちに困ったら笑えばいいと思っている。寂しさを紛らわしたくて誰かといるけれど、着飾った自分しか見れない他人には心を許せず、その場のノリや酒に身を任せ、昨日と同じ今日をずーっと繰り返している。

本人だって「これではだめだ」と気づいている。ただ渇きの様に沸いてくる「孤独や不安」を消すには誰かといるしかないと思い込み、自分を消耗しながら生きている。

そっ、とその事を伝える。彼女の中で何かが動く。無邪気な笑顔が消えていく。とっくに忘れていた気持ちが少しづつ彼女に戻っていく。

彼女が彼女と向き合い動揺している間、私は静かに彼女の中の化学変化を待つ。

何かを思い出そうとしている彼女…ただ、それ以上は「今はダメだ」という感じで、元の彼女のペースに戻ろうとしている様だ。

お互いの飲み物が空く。

正直、彼女の中で大きく揺れ動いたものがあったのはかはわからない。頃合いかな…と感じ、予定を聞いてみる。

「この後予定、あるの?」

「ないよ。特に」

はっきりと・堂々と自宅を打診。彼女からの返答は…なし。つまり「OK」ということだ。

部屋に入る。

靴を脱いだ彼女は急に小さくなった。どんだけ高いヒールを履いていたのだろう…

ベッドに座ると、太ももの付け根から長くてすらっとした足が伸びる。夜していた子の脚は本当に細い。

立ったまま彼女に近づき、顔をあげさせキスをする。絡みつく舌…

挿入よりも、僕はこの瞬間の方が好きかもしれない。勝ちが決まった瞬間。

「定期的に会ってくれるの?」

そんな有難い言葉を頂きつつ、セフレを作らない僕は言葉を濁しながら解散…

★★★★ ★★★★ ★★★★

「今日アポで負けたあの子…抱きたかったな…」

アポに行っていればそんな日も必ずあります。

あなたが負けたアポ相手も<アナタが以外の誰か>とはSEXしているもの。

どうしたら勝てたのか・何がいけなかったのか…

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